食い損ねた鯖寿司

イコライザー2は、良かったのだが、MX4Dはいけなかった。

映画鑑賞を邪魔されているようで、集中できなかった。

3D眼鏡をかけるのも、場面の迫力を増すのが目的だがら、根本的な映画の愉しみと相容れない。

目新しさばかり追い求める昨今の料理屋のように感じた。

吉右衛門さんの鬼平登場人物の猫どのであれば、料理の邪道ならぬ映画の邪道というところか

それはさておき、映画を観た後、大急ぎで電車を乗り継ぎ、いづうへ向かった。

江戸大坂と違い、京の祇園は、土曜も平常営業だから、土日祝日もうまいものが食べられる。

いづうは、お茶屋さんへ出前をするから夜11時まで営業している。

祇園四条の駅を9時45分くらいに出た我は、改築なった南座の写真を急ぎ撮りつつ保存していなかった!、切通しを左折して急いだ。

まあ、この分だと閉店まで1時間以上あるから、余裕のよっちゃんで食えるだろう!

しかーし、店内イートインだがでの食事は10時までのようで、10時前に到着した我は、残り時間僅かのためお寿司が出てくるまで少し時間がかかるに、鯖寿司で一杯は、幻となった。

昼から何も食っていない。

先客の2人分の鯖寿司が運ばれてきた

うまそうな匂い

非常にウラヤマシイではないか。

こういう事が許されてよいのだらうか

わたくしは、空腹といら立ちと腹立ちを、耐えがたきを耐え、忍び難きを忍び、しばし心を落ち着けたあと、おもむろに口を開いた。

鯖寿司を二本ください

半分の方ですか?こちらは一本で二人前ですが

わたくしは、少苛としたのだが、努めて心しずかに、長いのを二本注文した。

先客の上品なご婦人ふたりの、控えめながら、多少の優越感と哀れみと遠慮の入り混じった視線を、感じた。

切通しのいづうを出て、母と別れママリンの元へ行かず一杯飲ってなかったからか、直帰した。

直帰とは、確率が低い帰宅の仕方である。

打率15くらいだらうか

まあ、昨夜の場合、何か食べないと辛抱できないくらい腹が減っていた所為であるが

高くていまひとつの店や、安くてまったくの店が多いから、うどんでも食うつもりで常盤へ行った。

しかーしである。

ショッキングなことに、珍しく売り切れ御免ということだった。

権兵衛さんは、8時頃で閉まっているし、こうなると妥協するしかない。

果たして、京という、うどん屋でカツ丼を食った。

カツ丼のようなB級グルメは、B級の王道を行かなければ、あじない。

まずよくやるのが、トンカツの肉の厚さ。

名著哀愁の街に霧が降るのだを著した、かの文豪椎名誠氏によれば、トンカツの肉の厚さは5くらいでなければならない。とある。

良い肉なら旨いが、この祇園という場所柄、下手に高級志向で、値段は不相応に更に高いくせに、あじない。

火の通りすぎもあるが、下処理をしていない肉が硬くて、なんといっても微かに臭いのである。丼の出汁は、チェーン店の牛丼屋のように、薄く、つゆだく仕様。怒る人もいるだろうが、味覚がどうかしてるぜ。

こういう目に合わないために、ワザワザ京都まで帰ってきたのに、高島屋の竹葉亭にでも行っとけば良かった。

公害だな。

で、鯖寿司だが、まだ食っていない。

今晩、皆が揃ったらたべようと思ふ。

一人で食うと、ヒンシュクを買った上に、補充しなければならないのである